夏はクマノミ

ツッカケ引っかけ チヌ追っかけ

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あれから10年

      2015/09/23

夕べ、就職活動していたころのことを考えていたら、しみじみといろいろ思い出してきました。
なかなか決まらなかったんですよねぇ、就職。
いや~、今までで一番つらかった時期かなぁ……?

なんたって、「就職氷河期」などと呼ばれていた時期ですからね。
バブルがはじけて会社は人手が余り、何とかしてリストラしたいばかりなのに、
新卒なんか受け入れる余裕はありませんでした。
民間の会社が受け入れてくれないから、学生はみんな公務員試験に流れます。
私も受けましたよ。
岡山市役所に、水島市水道局、広島市役所、三次市役所、広島市の外郭団体、国家2種。
同じ規模の自治体は試験の日程を合わせますから、受けられる数は限られています。
これだけ受けられたのは、2年がかりで公務員を目指していたから。
大学を卒業しても、もう1年就職浪人をしたわけです。
はじめの二つは1次試験を通ったのですが、
あとはもう、採用枠自体がすごく少なくて、
競争率は軽く100倍を超えていましたから、
なかなか手ごわかったです。というか、歯が立ちませんでした。

そこで、中小企業も受けてみようと思って中小企業家同友会に相談に行ったとき、
昨日紹介した「あなたは自己完結しすぎている」というアドバイスを貰ったわけです。
で、何カ所か紹介してもらって面接を受けたのですが、
ぜ~んぶ「不採用」。
自発的に受けたある出版社で言われた言葉は、
「あなたには覇気がない、元気がない、やる気が感じられない」。
ちょっとイジワルな質問もされました。
「カレイ1匹、お店で買ったらいくらでしょう?」。
お魚と縁の深い企業なのでこういう質問が出てくるわけです。
お店でお魚なんて買ったことないので答えられずに黙り込んでしまいました。
これが一番いけないんですよね。
知らなかったら即座に「知りません」って答えればいいんです。
これができないから、「あなたには元気がない!」って言われるんです。
でも、そもそも、やる気とか元気とかを常日頃から顔に出して生きている人間なんて、どちらかといえば私は嫌いなんです。
だから、自分でそれをやるのって、すごく苦痛なんです。
でも、どこの企業もそういった「仮面」をかぶることを求めているように感じていました。
だから、私が就職できる会社なんて、どこにもないんじゃないかと思っていました。

アルバイトをしていてもつらいことばかりでしたね。
最初はNHKでカメラマンのアシスタントをしていたのですが、
もう毎日怒られるために職場に行っているみたいでしたよ。
報道のカメラマンが特に気が荒い、という特質もあるようですが、それにしてもよく怒られましたね。
「バカヤロー、なにやってんだ!」
「バカヤロー、早くしろ!」
「バカヤロー、そうじゃない!」
「バカヤロー、バカヤロー、バカヤロー……」
世の中には叩かれて成長する人間もいるのでしょうが、私には通用しません。
3カ月で辞めました。
でも、次を探すのに苦労しました。
就職先だけでなく、バイト先からも「不採用」の通知を貰うようになりました。
どうにもならなくなって、「ダメだぁー!」と家でひっくり返ったのをよく覚えています。
キツいですよね、誰からも「アナタはいらない」って言われ続けたわけですから。
今からちょうど、10年前。
27才の秋でした。
大学を卒業し、自分では結構大人になった気でいましたが、
今から思えば「ガキ」でしたねぇ。

そんな中で「ぜひあなたに来てほしい」と言ってくれた企業が、今の職場です。
嬉しかったですよね。
「絶対に恩返ししなきゃ」って思いましたね(今ではそんな気はまったくありませんが)。
あの辺りから徐々に流れが変わり始めたかな?
そのとき行っていたバイト先からも働きを認められて、
当初の契約期間を過ぎても続けてほしいと言われたり、
採用された企業からは「早めに研修をかねたバイトに来てくれ」なんて言われたり。
就職してからも、いろいろ期待されて、いろんなところに研修に行かせてもらい、
今では結構な要職に就いています。
今年の春は、アメリカにも行かせて貰いました。

あれから10年。
何が変わったのでしょうか?
基本的に気が弱いとか、口下手とか、頭の回転が遅いといった生まれつきの欠点は、
本質的には何も変わっていません。
ただ、経験をたくさん積み上げたのはたしかですね。
それによって選択肢が増え、10年前よりははるかに多くの局面に対応することができるようになりました。
人間性は変わっていないのですが、いろんな出来事に対して、自分の中の引き出しから何をすべきか探し出すことができるようになったのです。

もちろん、対応する引き出しがない場合、手も足も出なくなります。
もともとが臨機応変なタイプではありませんから。
先週もそんな場面がありました。
交渉相手に対して、まったく歯が立たない、何も言い返せない。
「ですが……」と言ったきり固まってしまう。
顔が上げられない。相手の顔を見られない。
背中を冷たい汗が流れていく。
ニュースを書いていてボロクソにけなされたのは、先々週です。
もう、ケチョンケチョン。
おまけに、「分かった」って言っているのに止めないし。
こっちが落ち込むのを楽しんでいるかのように。

そんなこんな、毎日少しずつ成長していってるんでしょうね。
身に付いているものは目には見えないから、不安になりますけど。
また10年経ったら、このブログをどんな風に振り返るんでしょうか?

それにしても、最近ちょっと記事が長すぎるなぁ……。

      

 - 日常

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