夏はクマノミ

ツッカケ引っかけ チヌ追っかけ

*

「体を鍛えると心も豊かになるよ」という良書なんだが実に惜しい!(笑)

   

Amazonで見つけました。
『50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ‐こうすれば愉しく無理せずに続けられる』(増田晶文著:SBクリエイティブ株式会社)
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帯の写真が著者さんですかね。
50代とは思えない逆三角形の肉体、羨ましいですね~。
スポーツのジャンルで活躍しているノンフィクションライターみたいです。
さすがに文章は読みやすくて楽しいです。

ただね~・・・。
非常に残念というか、もったいないというか、惜しいんです!!!

なにがって?
この著者さん、「大学時代に『炭水化物ダイエット』を実施して成果をかげたにも関わらず断念したら体重も元に戻った」という経験を持っているのに、「健康を保つには適度な運動とバランスの良い食事」という呪縛から逃れていないんです。
うーん、惜しい! 実に惜しい!!

糖質制限は「ダイエット」ではない

具体的な記述は第4章に出てきます。
まえがきを読んで目次を見たらいきなり「炭水化物を制限するダイエットを実践してみた」の文字列が目に入ったので、そっちを先に読んでしまいました。
結果は前述のとおり。

「炭水化物ダイエット」を始めたきっかけは、体調を崩したお母さんが大阪市内の開業医に指導されたので、自分も一緒に実践したということです。
で、お母さんも自分もかなりサイズダウンに成功したのに止めてしまった原因はなにか?

ご飯がNGという日々は伝統的な食の思考、もっといえば日本人の食のDNAにかかわる問題です。ご飯のない日常は本当に味気ない。生死の行方がかかっているのならともかく、ただ痩せるためだけに炭水化物をゼロにするのはいかがなものでしょう。炭水化物に由来する豊かな食材と料理があるのに、それをガマンするのは人生の愉しみの何分の一かを棒にふることではありませんか。
やはり食事はバランスよく、さまざまな食材からいろんな栄養素をいただくのがまっとうなのです。

激しく頷く人、多いんだろうな~(笑)。

具体的なバランスというのは、タンパク質・脂質・炭水化物をそれぞれ15:25:60の比率で摂取することで、『PFCバランス』と呼ぶそうです。これからすると、現代の日本人の食生活は「脂質過多」で「炭水化物不足」なんだそうです。

糖尿病の人が入院したときに出される病院食も、基本はこれと同じバランスでカロリーを抑えるんですよね?
で、空腹感に苦しむわりには体重が落ちず、食事のたびに血糖値が乱高下するから糖尿病も治らない。
違います?

食事のバランスに関しては書きだすと長くなるので別稿にゆずるか、どなたか書いていただければ助かります(笑)。
ここで言いたいのはひとつ。

「ご飯は人間のDNAにはかかわらないし、炭水化物制限はダイエット目的でするものではない」ということ。
何度も書いていることですけどね。

人類が穀物を栽培し始めたのは約1万年前。
ホモ・サピエンスの出現は25万年前。
人類の起源は諸説あるみたいなのでとりあえずアウストラロピテクスだとして、その出現は400万年から200万年前。
(いずれもWikipediaより)
どうです?
DNAを語るなら、お米が影響を及ぼすには全然時間が足りないのではないでしょうか?
糖質制限はダイエット目的でやるものではなくて、人間本来の食生活を取り戻すためにするものなんです。
そこに気づかないと簡単に破綻しちゃうんですよね。

本当に空腹ですか?

第4章の後半は非常に参考になることが書かれていました。
前半を読んだときには読むのを止めようかと思いましたが、思いとどまって正解♪

私が45歳のとき、ある漢方の薬剤師から食生活の指導を受けました。薬剤師には、「西式健康法」や橋本敬三氏の『万病を治せる妙療法』の存在をご教示いただきました。それがきっかけになり、さまざまな日本のオリジナル健康法の本を読み漁ったのです(とはいえ、すべてを実践しているわけではありません。宗教がかっていたり、こんな体操はしたくもないやと敬遠した内容がいっぱいあります)。

相当お勉強されたようですね。
で、その漢方薬剤師さんが問いかけます。
「本当に空腹ですか? おいしく、感謝して朝食をいただいていますか?」
自分の腹具合と毎食の適量を知れ、とのこと。

この著者さん、という書き方は良くないですね、著者の増田晶文さんは25歳から筋トレを続けていて、それ自体は素晴らしいことだと思うんですが、トレーニングをしている以上、朝からたっぷりのエネルギーをつめ込まなきゃいけないと思い込んでいたそうです。
そこに「自分のお腹の調子をよく観察してください」と言われたあたりから、頭のなかで大転換が起きたんじゃないかと(実際の記述はないので)推測します。

第5章以降は大変素晴らしい内容でした。
「トレーニングでは使う筋肉を意識することが大事」とよく言われますね。
ちゃんと意識できていないと効果が薄いという意味で言われるんですが、大事なのはもう少し先にあって、

筋肉との対話をきっかけにして、自分の身体や心といっそう深く通じあうようになれるのです。

ということ。
筋肉だけがターゲットではなかったんですね。

さらに、

たいていの筋トレ教科書はレップ数の基準を「10回」においています。
(中略)
教科書が求めているのは「10回こなして、これ以上は運動できない」という状態です。これを「オールアウト」といい、筋トレにおける大きな基準となっています。
なのに、たいていの人が、「10回こなしたから、もっとできるけどやめて」しまうのでは? 筋トレの効果を得るためにはレップ数やセット数ではなく、オールアウトできたか否かのほうがよっぽど重要です。この点を見誤らないでください。

なるほど。
規定回数をこなすことが大事なのではなく、やはり自分の身体がどういう状態なのか「対話」しながらトレーニングするほうが非常に重要なんですね。
上級者になると、「今日は調子がいい」とか「身体がついて来ないな」などと「肉体とのコミュニケーション」が交わせるようになるそうです。

さらに、さらに、

私の知っているジムの壁には、デカデカとポスターが掲げてありました。
「もうダメだと感じたら、あと3回」
若い頃の私は大いに感じ入ったものでした。実際、現在の私もあの手この手を使って筋肉を追い込むようにしています。だけど、限界はどこにあるにか。人によって心のアナウンスが発せられるポイントに大きな差がある。まだまだ大丈夫なのに黄色信号が点滅というケースがあれば、赤信号を無視してまでがんばってしまう人もいる。

ここ、大事ですね。
この本を手にとるような年代の人、つまり50代ミドルや60代シニアにもなれば、そんな個人差は把握できているでしょう。
そのうえで、「無理のできる範囲をアジャスト」していけばよいということです。

そういえば、第1章のところで50代60代の特徴について書かれているんですが、こんな記述がありました。

私たちの世代はアナログとデジタルの長所と短所を熟知しています。
肉体は究極のアナログ。一瞬で結果が出るデジタルではありません。リセットや削除、データの交換だってままならない。
(中略)
アナログの手法の優位性を思い出してください。アイディアを練るには、紙にペンで書く方がいい。少し面倒だったり、遠回りすることに実は愉しみが多くあることを、私たちは体験しているはずです。
筋トレもキーボードに打ち込むのではなく、手で書き込んでいく作業と同じ。ワンクリックで完成するものでないところに、体を鍛える奥深さがあります。

はい、私はまだ40代ですが、激しく同意します(笑)。
今回のエントリーも、一旦紙にペンで構成を練りましたから。

そろそろ、まとめ

なんだか引用の多いエントリーになってしまいました。
最後も引用しましょう。
最終章の最終項、「老後ではなく、希望と充足のある『老いの先』に向けて」です。

健康という武器を手にして、来るべき将来を「老いた後」ではなく「老いの先」と捉えられるようにしたいものです。老後ではなく「老先」、そこには天に召されるまでの時間をよりアクティブに生きるという充足が待っています。ぜひとも、そのための手段として筋トレを上手く活用してください。

完全に「ネタバレ」してしまうのが怖いので、本当の「締めの一文」は引用せずにとっておきます(笑)。
お勧めします。ぜひご一読を。

あ、増田さんにはぜひもう一度糖質制限について勉強してほしいですね。
たぶん、数あるダイエットのうち、最初にこれをやっちゃったのが間違いの元だと思うので。

しかし便利だな~。
右手にWordPress、左手にKindle for PC。
こういうところはデジタル万歳だね!

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 - スポーツ, , 糖質

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