『ルーズヴェルト・ゲーム』

昨日から始まったテレビドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』。
観ました。
あの『半沢直樹』と同じ池井戸潤さんの原作で話題になってますね。
おまけに野球とカメラが題材に使われているとあっては、観ないわけには行きません。

舞台となる会社は『青島製作所』という中堅精密機器メーカー。
デジカメの心臓とも言える「イメージセンサー」(撮像素子)で売上を伸ばした会社という設定です。
ドラマの初め頃、回想シーンで青島製作所のイメージセンサーを最初に採用したカメラメーカーの社長という人が出てくるんですが(会社の名前忘れちゃった)、ソニーがイメージセンサーをニコンに供給しているのと同じような構図かな~と、なんとなく想像していたら……、
クライマックスでリコーのGRがしれっと出てくるじゃないですか!
GRに使われているイメージセンサーって、ニコンのデジカメに使われているものと同じ、つまりソニー製らしいんですよね。
メーカーがそう発表しているわけではないので、あくまでもマニアによる推測ではありますが。
ますますなんか、想像してしまいますよね~。
ついでに言うと、ソニーのイメージセンサーはiPhone4sにも使われていたことがあるらしく、かなりの性能だと伺えますね。

それともうひとつ、野球。
試合のシーンが沢山ドラマに出てくるんですが、役者さんがけっこう本格的に野球選手らしい動きを見せるんですよね。
投げる動作ひとつとっても。
みんな経験者なのかな?
カメラワークも相まって、なかなか見ごたえありました。
さらに、野球の場面で主役級の働きをする役者さん、「あの」工藤投手の息子さんらしいですね!
もっとも、彼だけは野球の経験はないようですが。
ま、あんな偉大な親父がいたんじゃ、別の道を歩むほうが懸命かもね。

んで、肝心の内容ですが……
一言で言って、面白いけど好きじゃない。
『半沢直樹』の原作も読みましたが、なんとなくね~、
敵キャラが単なる「嫌な奴」にすぎないんですよね。
本来「好敵手」の座に位置する人間は、いろんな葛藤を抱え込んでいたり、悲劇の運命を背負っていたり、好きでもないことをやらされてたり、それなりの「裏事情」があるはずなんですが、この人の小説は、なんとも「ペラッペラ!」な感じがするんです。
身の回りにゴマンと居る「小悪党」をシラミ潰しにしたって、大して高揚感も達成感もないでしょう?
『ラオウ』とか『力石』とか『デスラー』とか『シャア』といった「偉大なる敵キャラ」と比べると、なんとも存在感の薄いこと。
だからね~、
最初は原作を先に読んでしまおうかと思ったけど、
読まないだろうな~。
暇があれば、気が向けばドラマは観るかもね~。

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