以前、友人と定年退職後の進路について話したことがある。
お互いに、60歳を過ぎてからの財政的基盤は、一応準備していなくもない。
ただ、現有財産を食いつぶしていくだけの老後は、さすがにツマランね、と。
ある友人は「ギター工房なんか、どう?」と言っていた。
“超”が付くほど大事にしていたギターを、個人が経営するネットショップで修理してもらった経験からの提案だった。
私の上司のUcchanサンだったら、ギターに詳しいし知識も経験もあるし手先も器用だし人脈もあるし人間的魅力もあるし、うってつけだよね~とか。
私もギターは好きだけど、肝心の“耳”が良くない。
基本的に音痴なので私には不向き。
ある友人はスノーボードのインストラクターの資格を持っているようで、そっちに進む手もあるナ~とか。
私もスノーボードとスキーは好きだけど、イントラの資格はない(とる気もない)。
だいたい、60過ぎて雪山にこもる気もないので、あえなく却下。
で、
ある友人が「ウチのおじいちゃんが、チヌ釣り用の浮きを創っては知人に配っていた。上手くやればインターネットで売ることだってできるのに…」と言っていたのを思い出した。
よし! 手作り釣り竿屋さんを開こう!
幸い、インターネットを活用すれば“店舗らしきもの”は手軽に構えられるご時勢。
「大量生産・大量消費」に日本国民が飽きてきている現状も追い風になる(20年後は知らんけど)。
なんといっても魚釣りは、器用貧乏を地で行く私にとっても、一番長くて一番大切な、ライフワークとも言える趣味である。
加えて、子どものころに憧れた“名竿師・一平じいちゃん”の世界に踏み込むことも、できなくはない。
(“一平じいちゃん(三平一平)”が誰かワカラン人は矢口高雄の『釣りキチ三平』(講談社)を読もう!)
というワケで、定年までの20年間で知識と経験と人脈を広げるべく、本を買った。
『ルアー&ロッド手作り入門』(廣済堂出版)。
初版は昭和59年。
私が『釣りキチ三平』にハマっていたころだね。
さすがに古さは否めないけど、
今現在、本屋の店頭に並んでいる(もしくはアマゾンで売られている)ものは、平成21年に刷新された第17刷ということで、
それなりに長年読まれている本らしい。
まだ読み終わってないけど、
読み物としても面白そうだよ。
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